眼瞼けいれん
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは
まばたきをするための目の周りにある眼輪筋という筋肉が、自分の意思とは関係なく収縮・痙攣して目が開けにくくなったり、まばたきがうまくできなくなったりする病気です。
初期は、まぶしさや目の乾きを感じたり目の周りがピクピクしたりするなど、ドライアイと似た症状を呈することがあります。
病状が進行すると、まぶたが重くなり目が開けにくくなります。ひどい場合は、まぶたを固く閉じ、まぶたの周囲や眉間にシワを寄せる特有な表情になり、目を開けていられない状態になることもあります。
眼瞼けいれんの治療
眼輪筋に数カ所、ボツリヌス菌を注射して、けいれんを抑えます。
ボトックス治療について
ボツリヌス菌は神経から筋肉への伝達を抑える働きがあり、筋肉を弛緩させる作用があります。ボトックス治療は、このボツリヌス菌から伝達を抑えるボツリヌス毒素を抽出し、目の周りの筋肉に数カ所、極少量注射することで筋肉を弛緩させて痙攣を抑制します。実績もあり、安全性も高く副作用の少ない満足度の高い治療方法です。
安全性について
「ボツリヌス毒素」といっても、口から入って腸で大量に吸収されなければ中毒症状は起こりません。眼瞼痙攣の治療で使用されるのは極少量です。治療時間も短く、体への負担も少ない治療方法です。
効果の持続期間は3~4ヶ月
通常、治療後3~4ヶ月効果が持続します。
効果が減弱し、必要あれば再投与することもあります。